2015年度深志同窓会関西支部新人歓迎会

報告

 梅雨晴れの6月13日(土)、今年8回目となります新人歓迎会が本町のホテルヴィアーレ大阪にて開催されました。

 前半の講演会には5回卒の大先輩から66回卒の新人さんまで37名が集まり、昨年瑞宝中綬章を受章された深志6回卒・近畿大学名誉教授の熊井英水先生が、「世界初クロマグロの完全養殖の軌跡と将来展望」と題して、およそ不可能と思われたクロマグロの完全養殖を成功に導いた長期に渡る研究の軌跡を、様々な角度からお話しくださいました。水産増養殖を研究するにあたっての熊井先生の3訓「@継続(根気・忍耐)、A正確な観察眼、B愛情」は、これから自然科学を勉強する学生さんにも、その途上で時に迷う私たちにも、深く心に響く言葉でした。



 続いて足早に始まった懇親会では、62回卒・斎藤稜さんとフォロー役の26回卒・子林まゆみさんの心地よい司会で、ビュッフェのお料理を肴に同窓会の先輩、後輩、そして同窓生とご縁のある方々36名が話に花を咲かせ、それぞれに有意義な時間を過ごしました。今年参加の学生さんは62回卒から66回卒までの17名、清く賢く個性溢れる若人たちの関西生活にエールを送るとともに、今後も末永いお付き合いをお願いしたいと思います。


 
 現在100名を超える同窓生が参加する関西支部若手交流会が設立されたのは、震災後しばらく途絶えていた関西支部総会が久しぶりに開催された12年前のこと。その日の講演会でお話されたのも熊井先生でした。初めて関西支部行事に参加した当時を思い出し、感慨ひとしおの新人歓迎会となりました。

 体表が黒く、目も黒いことからその名がついたといわれるマグロ、そのマグロの中でも特に大型で肉質も優れたクロマグロの完全養殖を成し遂げられた熊井先生に敬意を表しつつ、近大ブランドのマグロに関西支部の皆様と舌鼓を打つ日を楽しみにしています。(30回卒・奴久妻)