2017年松本深志高校同窓会関西支部 新入生歓迎会レポート
63回卒業 江藤菜生(同志社大学大学院文学研究科前期博士課程2年)


 14時に七条大橋のたもとに集合し、昼の部が開始されました。数名の新入生の方とも少しずつお話をしながら、京都国立博物館(外観)、耳塚(鼻塚)、豊国神社、京の大仏殿遺構、六波羅蜜寺、幽霊子育て飴、六道珍皇寺、建仁寺をめぐって夜の部の会場「菊水」に向かいました。道中、矢ヶ崎先生からは建物や遺構についての解説を、中村さんからはその場所にまつわる小噺をお聞きしながら、普段一人ではなかなか行くことのない東山区を楽しむことができました。

 遺構が保存のために調査後ふたたび地中に埋め戻されるというお話や、石垣に残された楔の痕の大きさや形でおおよその年代がわかるというお話は、大変面白かったです。小野篁の冥府通いの井戸がある六道珍皇寺には、一度行ってみたいと思っていました。井戸は遠目に覗くことができ、思いの外きれいな庭の片隅にあるのが見えました。

 違う年代、違う専門・興味関心を持つ方々と言葉を交わしながら普段行かない街をめぐることができるのは、同窓会ならではだと思いました。京都での学生生活が今年で最後になるため、昼の部にも初めて参加することにしましたが、大変楽しく歩くことができました。




 夜の部は、お酒も入って楽しく歓談させていただきました。高校で授業を受けた先生についてや、昔お会いした卒業生の先生についてお話でき、改めて「深志」という共通項を持ち合わせている人同士でこうして集まって話をできる機会があることを嬉しく思いました。



参加者の感想

岩井亮太さん(63回卒)
深志を卒業してから6年、あらゆる方面で活躍されている先輩方にお会いすることや、大学を卒業する後輩のみなさんの進路を聞くことを楽しみに参加しています(いつも夜の部のみで恐縮ではありますが)。また、今回は初めての試みとして、62回卒の中村さんがご自身の研究活動について講演をしてくださいました。中国の燕行使の日記から当時の社会情勢や文化を読み解こうとする中村さんの研究は、数多くの資料を読み込み続ける、根気のいる研究のように見えました。そのような研究を楽しそうに話す中村さんや、自身の就職先や学校について話す後輩たち、また、様々な経験を話される先輩方を見て、分野、立場を問わず研鑽を重ねる同窓生の存在を強く感じることができました。それと同時に、自分もその一員として「心を磨き身を鍛へ」ることへの意欲がわいてきました。自分も、皆さんにお話できるよう、また一年研究活動を頑張って行きたいと思いました。

清澤友博さん(67回卒)
 今日は初参加でしたが本当によくして下さってありがとうございました。次の機会もぜひ参加させて頂きたいと思います。

  浅輪優樹さん(68回卒)
幅広い年代の方とお話でき、とても有意義な時間でした。多方面で活躍される先輩方との交流は刺激的で、意識が高まります。最後の校歌、「深志愛」が感じられ、温かい気持ちになりました。